タイトルはこれから考えます

シンプルライフ、節約、無為、至福

昔のこと。新幹線で。

仕事はわりかし単純労働なので、いつも脳内では雑念・思考がぐるぐる回っています。今週、その中でふと思い出したこと。

22歳の夏、日本語教師になるべく海外へ飛び立つことに。
初めての海外で、そのために東京から関西空港に行くため新幹線に乗りました。
仕事で赴任するために馬鹿でかいスーツケースを抱えながら、自由席に飛び乗りました。なにせ当時はそのスーツケースの中にワープロも入っていましたからね (・_・;)

で、新幹線に乗ったはいいけど、そのスーツの置き場がない。デカかったしねぇ。
座りたいけどスーツケースはどこに置く?
車両と車両の連結部の通路に置いて放置か?でも盗まれても嫌だし、そもそも放置していいのか...でも、長旅なので椅子に座りたいしなあ...
とあたふたしてたら、近くにいた60歳はすぎてたお爺さん(額はハゲてたが、後ろは長髪だったかな)が何だか手伝ってくれた。
私のカバンを運んで、車両の端っこのスペース辺りに「ここでいいね」みたいな感じでおいてくれた。
その後、その人の隣か(それを見ていた別の人だった)か覚えてないけど、隣の席に座らせてもらった。
「どこに行くの?」のみたいな会話した記憶があります。
自分も22歳と若かったから、そんな若者を微笑ましく感じてくれたんだろうな、と思います。

人の記憶って、なぜか断片的な印象的なシーンが記憶に残ってるものだけど、
それがこの1シーンだった。
これから初めての見知らぬ外国へ行く前に、親切にしてくれたこの出来事が記憶に残っているんですね。
その時は「ああ、この親切を忘れないようにしよう」とは感謝の気持ちとともに思ったのでしょうが、現在の自分を見ると、全く正反対で苦い気持ちになります。

なんで仕事中にそんな記憶が降って湧いて来たのか、わかりませんが、
まあ、何かあるのでしょう。