タイトルは、マタイによる福音書より。
何を食べようか、何を飲もうか、思い煩うな!
そんなこだわり、捨ててしまった方がいいでしょ。
出家修行者たちにとって大切なのは修行だけでしたから、食物に対する趣味や主義などはありませんでした。
食物に関して彼らが心がけていたことを強いて言うなら、殺生を避けることと、節食を守ること、食物にからんで心が乱れないように用心することくらいでしょうか。
修行を実践するためには身体を養わねばなりません。
食物を摂取するのはそのためでして、食事にそれ以上の理由もそれ以下の理由もありませんでした。
ですから、修行の妨げにならない食物なら何でもよかったのだと思います。